実は、薬局の移転は数年前から考えていました。
というのも、大先生は歳を重ね、私は生活環境が変わり、今まで通りに続けていくことは時間の問題と感じていたからです。
そんな中、ふと閉店の話が持ち上がり、「この時期が来てしまったのだな」と悟り移転を考えました。
今後の自分の有り様についてゆっくりと考えている時間はなかったので、出来る限り色々な人に相談し、書籍を読みあさり、幸いにも家族のサポートがあるので、今年の春に大きな決断をしました。
まずは、移転先はどこにするか、拠点選びから。
神田に店を構えて38年。
その間、物流の発展やネットの普及により、遠方の方とのやりとりも着実に増え、それでも都内・東京近郊のお客様が多い中で神田や都内から離れることに不安はありましたが、出来るだけ長く続けられるように通勤に負担が掛からない自宅近くの場所を選びました。
交通の便や人の流れを考え、複数の路線を使えることと、通勤時間から千葉駅と稲毛駅に場所を絞りました。
そこからはネットを駆使して、さまざまな物件を探し、ようやく何軒か絞ることができました。
物件さえ決まれば、移転できるだろうと考えていましたが、、、業種は『薬局』
今回の移転にあたり初めて知りましたが薬局開局には、『構造設備要件』、『業務体制要件』、『人的要件』という基準を満たす必要があるのです。移転になりますが県を跨ぐため、新規開局の扱いになり、全て白紙の状態からのスタートです。
38年の歳月の間に、様々なことが変わっていて、大先生も驚くほど!(開局の目処が立つまでは「38年前はこうだった。ああだった。」と口癖のように言っていました。そのくらい制度が変わっていたのです。)
今思うと、こんなに煩雑な手続きが必要になるとは思いもしませんでした。(薬局開設に関してはまたの機会に。)
ーーー次回は、「薬局 ー物件が決まるまでー」