退去に関して、ここでも色々なことが起こりました。見積もりまでの時間、初めての電子契約、それぞれの作業日でのハプニングなど。
まずは退去の際の条件を大家さんと直接相談します。契約書の内容を確認し、どのくらいまで原状回復をするのか、業者はどちらが指定するのかなど。大先生と大家さんが良好な関係を築いていたので、かなりこちらに譲歩していただく形で退去作業をすることができました。
退去には原状回復として床・天井・壁の張替え、それらは希望退去日後の工事で良いこと、備品の一部は残置可という内容です。指定の業者も特にないということなので、見積もりの見比べをすることにしました。(この時期は8月下旬頃だったと思います。)
産業廃棄物の処分は最近、不法投棄などが問題になっており、許可の受けているきちんとした業者にお願いすることが重要です。ホームページを見ながら、許可番号があるのか確認し、数社に見積もりをお願いしました。大家さんと懇意の業者からの見積もりがなかなか返答がなく、時は過ぎ、9月の下旬にようやく返事がきましたが、その前にある業者と契約を交わすことにしました。
お願いした業者はエコモーション株式会社です。ホームページの内容が分かりやすく、しっかりした印象を持ったことと担当の方が迅速に対応してくださり、費用はまずまずでしたが安心できるのでお願いしました。こちらの希望日が迫っていたことで、書類ではなく電子契約になりました。初めての契約方法なので、不安もありましたが何とか契約に至ることが出来ました。(最近は増えてきた契約方法なのかもしれません。)
東京都の産業廃棄物処理業者・不用品回収【エコモーション】 https://www.kankyo-ecomotion.co.jp/ (←画像はホームページよりお借りしました。)
退去作業日は9/30の夕方と10/2の午前中に2日に分けての作業となりました。(30日は引っ越しもあり、タイトなスケジュールでした。)
9/30はパーテーションの解体作業です。作業自体は早く済んだようでしたが、薬局の表のシールを剝がしている様子を見て、作業内容ではないのですが業者の方がやってくださることに。様子を見ていて、20年以上貼られたシールだったので劣化が進み、シール自体も薄いため素人がやるには気の遠くなる作業だとわかりました。15分で10センチ程度しか剥がせなかったシールが30分くらいで全て剥がれました。お見事の一言です。
10/2は廃棄物の回収作業です。この日は、鍵を忘れるという大失態を犯し、40分遅れの作業開始となりました。重い什器もなんのその、サッサッと移動させてあっという間に空っぽになりました。作業時間は大体1時間くらいだったと思います。初めて、何もない状態の店内を見ると、案外広かったのだな。と感じました。壁のシミや変色、床の部分的に捲れた部分など38年という歳月が目に見えて感じられました。
どちらの担当の方も、本当に良くして下さり助かりました。何となくこの会社が気になるなと思い、ほぼ直感で決めたのは間違いなかったようです。いずれまた機会があれば、お願いしたい!と思える信頼できる方たちでした。
残りの床や天井、壁紙の張替え等は大家さんの業者にお任せすることにしました。後日、鍵の引き渡しをし、神田での仕事はほぼ終わりになります。(あと1回は千代田保健所で薬局の廃業手続きをします。これは税務所とはまた違う手続きなのです。)
ここまで長かったような、あっという間だったような。
まだまだやることは山のように残っていますが、時間はかかっても、終わらないことはないでしょう。地道に進めていきます。
ーーー次回、「薬局 ー1985から2023へー」