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あっという間に10月も終わってしまいました。

看板などのレイアウトは業者との話し合いの真っ最中で、いまだにどんな薬局かは外からわかりにくい状況です。そんな中、先日一人の女性が来店されました。

手に持っている紙を見て、ハッと気が付きました。ーーー処方せんです。

当店は保険の取り扱いの申請をしていないので、処方せんの受け取りはできません。大先生がこの仕事を始めていたので気にしたことはなかったのですが、薬学部に入学して当店のやり方が全国的に少ない薬局業態であることを知りました。(今では絶滅寸前といってもいいような・・・)

そのため、街中で見かけることはほとんどない薬局だと思います。実際に薬局開設許可の申請の時、保健所の方に説明したところ驚かれました。

調剤薬局=保険薬局と言われることが多いですが、調剤薬局という区分の中に保険薬局や漢方薬局、零売薬局と細分化していると考えています。明確な定義はないようですが。(零売薬局についてはいずれ話題にしようと思っているのでここでの説明は省きます。)

そもそも、薬局は「薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所(薬事法)」に、2020年より「薬剤及び医薬品の適正な使用に必要な情報の提供及び薬学的知見に基づく指導の業務を行う場所(薬機法)」を加えた定義になりました。

要は、薬局は薬の調剤と情報提供や指導を行う場所になっていますよ!ということです。

では、ドラックストアとは?

ーーーー店舗販売業という区分になり、「調剤をしない販売業」のことです。

最近ではドラックストアでも保険調剤併設のお店は処方せん調剤を受け付けています。見分け方は「処方せん受付」や「保険薬局」という言葉が見えるところに掲示しているかです。この言葉は許可申請の時の必要事項なので、処方せんの受付をしている薬局は必ず掲示しなくてはいけません。

(↑こういった看板や目印があるのが保険薬局です。東京都薬剤師会よりお借りしました。)

掲示してない薬局は保険の取り扱いがない薬局になりますので、処方せんをお持ちの時はお間違えないようお気を付けください。万が一、そういった薬局に入っても、近隣薬局で探してくれるはずです。(多分・・・)

それにしても薬局は多いですよね、コンビニとよく比較されます。

処方せん発行枚数も年々増えていますが、2020年頃から落ち込み、今は横ばいになっているようで争奪戦のような状況になっているのではないかと心配しています。薬局は安泰でしょうと言われることもしばしばですが、それは少し前までの話。

年々薬価は引き下げられ、消費税が上がっても転嫁できず、製薬企業のトラブルに巻き込まれ、医療費の削減も加わり、安泰とは程遠い状況になりつつあるように感じています。

今後、処方せんの取り扱いを検討するかは今のところ考えていません。処方せんを取り扱わず、自分自身の意見を伝えられる薬局があってもいいのではないかという思いからです。色々な意見を聞いていただき、ご自身で考え、納得した医療を受けてほしいと思っています。(相談のみの問い合わせも受け付けています。)

結局、冒頭の方には、近隣薬局をご案内しそちらに行っていただくことをお願いしました。歩いて数分の所に保険薬局があって助かりました。こういう時はいつも申し訳ない気持ちになります。

長々と説明をしましたが、分かりやすい表現をされているサイトもありますので、詳しく知りたい方は検索してみてください。

紛らわしくないように、看板かウインドウサインでどんな薬局なのかお知らせできるように早急に対策考えないといけないようです。年内にはご報告できるように頑張ります。

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