最近のX(旧:Twitter)で、度々紹介している虎と少彦名神社。そこに行くことになった経緯と神社の様子をご紹介。
先日大阪に行くことになり、「気になるところはないかな。」と検索していた時、当店にある3体にそっくりな画像を見つけました。
この虎は元々頂いたもので、大先生曰く、以前はもう数体多かったようですが可愛いので欲しい方にあげていたら、いつの間にか今いる3体になっていたようです。
この張子の虎は大阪・道修町にある”少彦名神社(すくひこなじんじゃ)”にあります。
道修町はくすりの町としても知られ、江戸時代に薬種屋が集まり発展していった地域で歴史ある町です。現在も製薬企業などがあり、田辺・武田・塩野義の名前を見かけました。道沿いにある町の案内図には薬に関係した企業が掲載されています。
薬を扱う仕事をしている身としては是非行ってみたい!
Osaka Metro御堂筋線に乗り、「淀屋橋」から歩くこと10分ほど。ーーーービルの間に鳥居。虎の銅像が見えたら、そこが神社の入り口です。
ここは日本の医薬の神様である”少彦名命”と中国医薬の神様である”神農”を祭った神社。

(↑道を歩いている時はよくわかりませんが、正面に立つと分かります。上の看板には神農さんとあります。)

(↑正面から見た様子。)
参道と呼べるのかわからないほどの道の脇には、関西地域で作られている薬のディスプレイ。見覚えのある物や社名がありました。この先に、参拝所があります。

参拝を済ませて、今回のお目当ては、張子の虎。大虎と小虎があり、今回は小虎の”福虎”を持ち帰り。大虎よりも一回り小ぶりの小虎に当店の虎たちとこれから店番をしてもらいます。

(↑社務所に飾ってあった大虎。ななめになっていたため、首が伸びていてちょっとかわいそうな姿に。)
こちらの神社の絵馬には虎が描かれています。医薬に関係した神社なので、健康祈願や病気平癒などの他に、医師・薬剤師国家試験の合格祈願の絵馬も見かけました。無事に合格できていることを願って・・・
さて、ここで1つの疑問。医薬の神様を祭る神社で、なぜ虎なのか?
江戸時代に大坂で猛威を振るったコレラを「虎狼利」と当て字したこと、「虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)」という丸薬を作り治療にあたったこと。どちらにも”虎”の文字を使われていたため、虎を病除けのシンボルにしたそう。
構成生薬の1つには「虎骨(ココツ)」が配合されていることが分かっています。(現在はワシントン条約で使用不可)その他の構成生薬を知りたくて、色々調べましたが資料は見つからず。隣の資料館に行けば分かったのでしょうか・・・今回は行けず。平日と土曜日は神社の資料館が見学できます。(土曜は事前予約制)
💊くすりの道修町資料館💊:くすりの道修町資料館|道修町 (sinnosan.jp)
持ち帰って気が付きましたが、この張り子の虎のお腹には”薬”の判子がありました。

(↑大虎たちにも判子も確認済み)
ちなみに、西のくすりの町は道修町。東はというと、日本橋本町。日本橋三越の辺りです。ここには、くすりミュージアムがあります。入場料は無料です。ただし事前予約制なのでご注意を!
💊くすりミュージアム💊 Daiichi Sankyoくすりミュージアム|第一三共株式会社 (kusuri-museum.com)
5月の旅行では小石川植物園。旅先でも、薬に関係したところに行きつくのは職業病でしょうか。きっと次のところも薬にちなんだところに立ち寄りそうな気がしています。
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