暑い盛りになる8月。今年は7月からすでに猛暑日を連発。先の思いやられる夏になっています。
こうも暑い日が続くと摂りたくなるのはアイスやビールなど冷たくて水気の多いもの。どうしても胃腸を冷やしがちになり、水分摂取も多くなります。水分摂取は重要ですが、ミネラルの補給と内臓を冷やしすぎないことが重要です。
先月ご紹介の”平胃散”もまだまだ活躍してくれそうな様子。
ですが、暑さは格段にレベルアップ。今月は胃腸疲れに暑さ負けも加わった時の処方をご紹介。
ーーーー清暑益気湯(せいしょえっきとう)。
構成生薬:ニンジン、ビャクジュツ、バクモンドウ、トウキ、オウギ、チンピ、ゴミシ、オウバク、カンゾウ
効能効果:体力虚弱で、疲れやすく、食欲不振、時に口渇などがあるものの次の諸症;暑気あたり、暑さによる食欲不振、下痢、夏痩せ、全身倦怠感、慢性疾患による体力低下・食欲不振
暑さを冷まし気を益すための処方で、名前から何となく効果が想像できます。平胃散の構成生薬もあり、内臓の疲れに効果のある生薬もしっかり入っている処方。バランスの良く、この時期の強い味方になってくれます。
この処方には”生脈散 (しょうみゃくさん)”という、ちょっと聞きなれない処方が入っています。
生脈散はニンジン・バクモンドウ・ゴミシの3味からなる処方。発汗過多や脱水に収斂作用のゴミシを、失われた水分をバクモンドウで調節し、体力回復にニンジンを。たったの3味で、ものすごい効果を発揮してくれます。
(↑上:ニンジン 下左:ゴミシ 下右:バクモンドウ)
生脈散だけでもこれだけの対策ができるならわざわざ他の処方にしなくても・・・と思いますが、この暑さに対してはちょっと役不足。暑さ対策になる生薬を肉付けされているので、この時期におすすめなのは清暑益気湯です。
と言っても、生脈散は体調管理や乾燥対策にも使える処方なので、季節によって使い分けしてもいいと思います。当店ではコタローさんの商品を取り扱っています。(取り寄せの場合は2,3日お時間をいただきます。)
もう少しお手頃に・・・という方には、当店オリジナルの商品もご用意があります。
ご予算や剤型など、ご希望がありましたらご相談ください。
残暑も考えると約2か月くらい。この暑さを無事に乗り越えるよう、漢方薬を上手に取り入れてみてください。
______________________________
💊漢方薬や健康に関するご相談はこちら🥼
↓
【漢方調剤薬局 大数堂薬局】
千葉県千葉市中央区登戸1-22-8 ローテローゼ登戸102 I 043-216-2993
当店のホームページはこちら