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7月の暑さは急激なものだったので、体が季節に追いつかず体調も読書の量もゆっくりペース。大先生もかなり辛そうにしていましたが、なんとか暑さに慣れてやり過ごしている様子です。

8月に入ってからは局地的な大雨が頻発しています。7月とは違った天気に悩まされそうです。

・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 ブレイディ みかこ

前作よりも厚みが薄く感じますが、内容は濃厚。「社会」について大人目線と子供目線。立場や年齢でこんなにも見方が変わるのかとテーマが変わるごとに「自分だったらどう考える?」と、社会について考えるきっかけになりました。正解はきっとないのでしょうが、議論を重ねるには個々の考えをしっかり持ち、すり合わせていくしか良い方向へ続いて行かないのだと思います。その”個々の考えを持つ”ということが実に難しい。そして、相手の考えも尊重できるような柔軟さも必要。知らないこと・わからないことに拒絶ではなく、寛容な姿勢を持ちたい。

最後の章の中で、13歳にして「ライフってそんなものでしょ。」と言う考えに至った息子さんに脱帽です。ぜひ、読んでほしい。

・これからの本屋  北田 博充

相変わらず本屋ネタの本は欠かしません。積読状態の本の中にあった1冊。本屋を4つのテーマと組み合わせて”これからの本屋”像を対談形式で考えている内容です。2章の「くうそうする」は本屋だけれど本だけじゃない面白い試みをしている店主さんの話が読めます。本屋さんには日頃からよく通っていますが、周りをよく見ると本だけじゃない”何か”が必ずあります。そんな何かが色々詰まった本です。

この本の発行は「書肆汽水域」。代表はこの本の著者。先月ご紹介した夏葉社さんもそうですが、個人でされている出版社も数多くあるのはご存知ですか?大きな本屋さんではなかなか出会えませんが、街の本屋さんに行ってみると知らない出版社の本に出会えます。それもまた本屋通いの醍醐味です。

(↑カバーを広げると一枚の絵のように見えるのも素敵です。)

・日本橋本石町やさぐれ長屋 宇江佐 真里

久しぶりの時代小説です。色々頭を働かせながらの読書からちょっと離れて人情ものを。宇江佐さんの作品はどれも文章に想像するための隙間がある感じがするので好んでよく読みます。宇江佐さんの著書でおすすめは「古手屋喜十」シリーズ、「高砂」を読み返しています。他のもおすすめはありますが、挙げたらキリがないほど、著書が多い作家さんです。

この本が気に入った方は、畠山健二さんの『本所おけら長屋』シリーズもおすすめです。最近、新シリーズが始まりました。

・散歩の達人 8月号   交通新聞社・出版

最寄りの本屋さんの店先で特集が組まれていたので展示用にと思い購入。知らない地元の情報も載っていたので、面白い。いつも同じようなルートの散歩になっているので、これを参考にして違う道も開拓してみようかな、という気になります。・・・この暑さがひと段落してからになりそうですが。

BSテレ東で放送中の「あの本、読みました?」という番組が気に入って欠かさず見ています。

この前は”新聞書評”と”課題図書”について。学生の皆さんは読書感想文の課題が出ている学校もあると思います。TVerでは8/15まで見逃し配信中。選書の参考になると思います。

昨日の放送ではゲストに俵万智さんが出演されていたので、これから見るのが楽しみです。

あの本、読みました? | テレ東・BSテレ東 7ch(公式) (bs-tvtokyo.co.jp)

お盆休みも始まります。休暇中は、家にこもって積読の消化と新しい本を探しに本屋さん巡りで使い切りそうです。古本市もあるのでそちらにも。

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