GWが終わり、いつもの日常が戻ってきました。
今年のGWは飛び石だったこともあり、東京駅も心なしか例年よりもいくらか人が少なかったような・・・?後半の4連休はなかなかの天気でお出かけ日和。毎月受講している講習会で、最近話題に上がったので近場だからと、今回訪れてみました。
この博物館は東京駅直結のKITTE丸の内にあります。東京駅丸の内南口地下から直結なので天気の心配もなく、神田店にいた頃は1階の郵便局によく行っていましたが、こんな場所に博物館があったとは驚きです。
JPタワー学術文化総合ミュージアム『インターメディアテク(IMT)』

日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館、双方の協力のもと開館された入場料無料のミュージアム。動物や植物の標本や楽器や美術品の展示、歴史や地理に関する情報など幅広い分野から盛りだくさんの展示品を見ることのできる贅沢な場所です。なんといっても、入場料が無料がすごい!!
その中に生薬コーナーも。

棚の上にいるのは、「穿山甲(センザンコウ)」で全て剥製です。今は絶滅危惧種の希少生物です。「大黄(ダイオウ)」が数多く、不思議でした。何か意味があるのか、手に入りやすかったのか・・・

ほとんど茶色くなっていますが、生薬名が書かれているのでかろうじて分かります。「五加皮(ゴカヒ)」はエゾウコギ・刺五加のこと。

こちらも。丹参・紫根・独活などなど。
展示スペースの中で、鉱物の展示が特にお気に入り。

色味の落ち着いた館内の中で、色味のある鉱物は一際目を引きます。反対側の棚や壁一面も鉱物だらけ。

生薬で使われる「滑石(カッセキ)」も鉱物コーナーに展示。

特に目を引いたのが、こちら。
【ギメ・ブルー】19世紀当時、青の顔料は”ウルトラマリン”の名でラピスラズリの粉末が使われていたそう。とても貴重で高価な物だったため一般市民には高嶺の花。そこで化学者であるギメ氏が人工合成の青の顔料を製成。そこから絵画の色彩が大きく変化したと言われています。
鮮やかすぎるほどの青。眩しい。

2階から3階に上がる壁にはワニの標本も。とっても大きくカメラに収めるのが大変でした。
グッズ売り場も併設されています。お土産は恒例のポストカード。

館内の様子の写真と、石斛(セッコク)の花、羚羊(レイヨウ)の角→生薬名:羚羊角(レイヨウカク)の3種類。
館内は一部を除き、ほとんどが撮影可能です。数多くの展示品があり、ご紹介しきれませんでしたがじっくり見ると2時間くらいはあっという間に過ぎていました。
展示棚が少し高いので、小学生低学年の子にはちょっと見にくいかもしれません。記録も出来て入場料無料(←3回目)。見学に時間制限もなく、天気に左右されない場所。数は少ないですが、腰をかける場所もあるので東京駅の人混みに疲れた時の休憩に、穴場的な場所かもしれません。
・KITTE丸の内 : https://marunouchi.jp-kitte.jp
・インターメディアテク : http://www.intermediatheque.jp/
東京大学のキャンパス内にある東京大学総合研究博物館では、定期的にイベントを開催しているようです。講演会も実施されているので興味のある方はHPを見て足を運んでください。
帰りは有楽町まで足を伸ばし、お気に入りの場所で一杯。

変わらぬ美味しさ。良きGWになりました。
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