昨年は朝顔市に参加、今年は日程の都合で平日のほおずき市に参加してきました。

ちょっとした思い出話 ー朝顔市ー

まだ神田店で営業していた去年の今頃。 土曜の仕事終わりに大先生と一緒に入谷の朝顔市に寄ったのがちょうど一年前。16時ごろ行ってみると、どこにも朝顔がない!という…

早朝から参加するのが望ましい朝顔市とは違い、ほおずき市は終日売られているため、お昼ごろに到着。浅草駅に降り立つと、ほおずきを持った人がちらほら。ここ数年で浅草の商店街も大分様変わりし、若い方が多くみられるようになりました。貸衣装屋さんがあるようで、浴衣を着て楽しんでいる様子に夏らしさを感じました。

子供のころからよく連れてきてもらったほおずき市。昔に比べると規模は小さくなりましたが、夏の風物詩として今年も開催されて嬉しいです。

いつもお世話になっている吉田商店さんで今年も購入しました。親しみやすい女性の売り子さん達と、店先に下げられた多くの風鈴の音が良く響くお店です。

ほおずき市の日程は、浅草寺の功徳日の中で最も良い日とされています。”功徳日”というのは、”いつも以上にご利益のある日”のことです。功徳日によってご利益の日数が異なりますが、四万六千日(=126年分)のご利益があるとされる日は浅草寺では7月10日です。(場所によって異なるそう。)

一升のお米の数が四万六千粒で、一升と一生をかけて「一生分(126年)のご利益」があるとした事が由来の1つ。一番の疑問だった”なぜ7月10日が最大の功徳日に当たるのか?”ーーーその理由はわかりませんでした。

分からなくても、そのご利益にあやかろうと私も参拝してきました。

外国の観光客の方が周りを見ながらお賽銭を入れて手を合わせている姿が多くみられ、日本の作法に倣う所作に微笑ましく感じる一方、本堂は日陰なので涼んでいる方も多く、参拝まで渋滞が発生。暑いので仕方ないのでしょう、インバウンドの波を浅草で体感してきました。

この”浅草ほおずき市”自体は比較的新しく、前身は1800年頃に始まった「赤とうもろこし」が縁日で売られていた市が始まりです。「赤とうもろこし」が手に入りにくくなった時に愛宕神社で行われていたほおずき市の賑わいから、浅草寺でもほおずきを売るようになり、その後”浅草ほおずき市”となりました。「赤とうもろこし」の名残は、雷除けのお守りとして残っています。

ほおずき市の始まりは、実は愛宕神社で開催されていたのです。現在でも愛宕神社のほおずき市はあり、今年は6月23日~24日に開催されていました。こちらにも機会があれば行ってみたいです。

持ち帰ったほおずき。まだ実が青い物ばかりなので、これから赤くなるのが楽しみです。

ほおずきの実を水に浸けておくとレース状の”網ほおずき”が出来上がります。魔除けとして玄関に置くのも良し。今年は作ってみようと思います。夏の終わりには出来上がるでしょう。

これから”大暑”が待っています。涼しげな風鈴の音で、気持ちだけでも涼を堪能しようと思います。

水分の他に塩分やミネラルも忘れずに補給して熱中症対策を。冷たいものの摂り過ぎによる体調不良にならないよう養生しながらこの夏を乗り切りましょう。

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