昨年末の慌ただしい師走には、ちょっと軽めでピリッとしたエッセイを何冊か続けて読んでいました。そして、待望の文庫化されたシリーズが発売。嬉しくて持っていた単行本を一気に読み返しました。
・カニカマ人生論 清水 ミチコ

よく聞くラジオにゲスト出演されていた際の話が面白く、どんな人生を送ってきたのか気になって。幼少期から今に至るまでの出来事を清水さんのユーモアたっぷりに小気味よくまとめた1冊。ところどころ心のツッコミが入り面白く笑えてしまうので出先で読むのはちょっと注意が必要。話術が上手い人は文才もあるのでしょうか?素直さと・面白さと・大胆さと。この1冊でさらに清水さんに注目したい気持ちになります。ちなみに、来月5日には新刊が発売予定です。(もちろん購入します!)
・これでもいいのだ ジェーン・スー

「女友達は、唯一元本割れしない財産である」そんな友人達がいるので分かる、分かる!と共感。日常の些細なところに視点を当て、著者はそんな風に考え・見えているのか。自分以外の視点から生活を見ると、反省というか柔軟な考えに辿り着く。年を取れば、出来ることも出来ないこともそれぞれ変わってくるし、寛容になったり横柄になったり。人はなかなか変わらないというけれど、生きてきた分、何かは変わり続けていると思う。今の私、どうかな?っと自分に問いかけると、まあ、これでもいいのだ。と思える。割り切れない日もクヨクヨ・ネチネチする日もあるけれど、結局”これでも(が)いい”と思える生活をしているのだと読み終えて実感しています。
・たりる生活 群 ようこ

シリーズ第5作は、引っ越しと断捨離。シニアの引っ越しとはこんなにシビアなものなのか・・・。生活の変化や金銭面などあらゆることで発生するこの一大イベント。物っていつの間にか、思いもよらないところに溜まっているものだなあと読み終えてふと部屋を見回してみたり。いそいそと片付けをし始めたりしていました。シニアならではの苦労や妥協、そして前向きさ。(今回は胸の内が多めに出てきます。)引っ越し・断捨離に関して、世代は違えど共感する部分は数多いような・・・。次のエッセイでは新居移転後の話題になるのでしょうか。楽しみです。
・マカン・マラン シリーズ 古内 一絵

文庫化したことで、再び読み返した4冊。派手さはなくとも、素朴な装丁がとても好きで飾っています。
マカン・マランとは、インドネシア語で”夜食”。夜のカフェには暖かく柔らかい時間が流れ、悩みを抱えた人たちを優しくほぐしてくれる場所。始まりはカフェ店主とたまたま見つけたお客さんとのお話、シリーズが進むにつれお客さんからのつながりが輪を広げて、個性豊かで立場も年代もバラバラなキャラクターが増えていきます。出てくるメニューはその時々、店主の思いのまま。薬膳やマクロビ、アーユルヴェーダの考えを取り入れたり、世界中のお菓子や文化についても話題になったり、色々な側面から楽しめるお話です。巻末には参考文献が載っているので、興味のあるところは深堀しやすい。
2025年10月には新作が発刊されました。そちらは我が家の積読コーナーで読まれる順番待ちです。11月にはマカン・マランシリーズの1作目が文庫化され、嬉しくて嬉しくて、文庫も買いました。2作目以降も早めに文庫化されると嬉しいなあとワクワクしています。
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今年の暮れは考えることも多く、選択肢を増やしたく、色々な方の考えに触れたかった時期でした。そんな時に手軽に読めるエッセイは本当にありがたい存在です。ふっと、10代20代30代と好んで読む本の種類が変わっているなあとしみじみ感じます。(20代まではエッセイ・ノンフィクションはさっぱり読みませんでした。)
結局、悩んだって仕方ない。首が回らなくなりそうな時に考えればいいや。とあっさりした答えに。それでも、そのうちにまた芽が出てああだこうだと考える自分が目に浮かびます。これが自分。で、それでいいんです。
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