2月は気になる本が発売され、古本市に久しぶりに出かけ、大豊作の1か月でした。おかげで積読がさらに高くなってしまいました。しばらく買い控えの予定・・・・。
・わたしは今すぐおばさんになりたい 南 綾子

題名に興味を惹かれ、表紙の絵もなんだか楽しそう。主人公は社会人そこそこの33歳独身女性。同期や学生の頃の友人がそれぞれの道を進んでいく様子を感じると、焦るように自分の足元が揺れ始めるのはよく分かる。主人公がたまたま見ていた庶務の”おばさん”はなんだか輝いて見える。”おばさん”という人生の先輩の輝きは、その道を自分で選び、自分で決断し、その責任を背負い、ある程度の割り切りと手放すことで得た、努力の賜物ではないでしょうか。主人公にとっての道標であり、”メンター”のような人。この桜子さんのように、私にも憧れの人がいました。他界して数年立ちますが、今でも憧れのまま道標になってくれます。私にとっての”メンター”である人を思い出しながら読んでいました。
・ぼくの本屋ができるまで キタハラ

祖父から引き継いだ本屋を自分なりの本屋にしていく小説。こちらは本屋を始めたい人や本屋に興味のある方におすすめの本です。本屋や書店員を題材にした本は数多くありますが、本屋を始めることや基礎知識や裏側まで書かれた本はなかなかない。書店員さんは本を売るだけでなく、イベントや企画、選書サービスやSNSなどの情報発信などさまざまな形で本を届けてくれているのだなと知る。色々な角度から、本・本屋・書店員さんにまつわる情報を知ることができるボリューム満点の1冊。
この本を読み終えて、本屋をやりたい!もっと知りたい!という方には、辻山良雄さんの『本屋、はじめました 増補版』は必読です。
・喫茶おじさん 原田 ひ香

帯にずん・飯尾さんのコメントを見つけて。ずん喫茶という番組が好きな方や東京都内の喫茶店が好きな方におすすめ。店名は出てきませんが、場所とメニューがヒントになります。(何店か思い当たるお店がありました。)早期退職をし、第2の仕事に喫茶経営をしてみた主人公が、事あるごとに自分の周りの人から"なにもわかっていない"と言われる意味とは。それは読んでみてから答え合わせを。喫茶店巡りだけでなく、退職後の人生を考える1冊になるかもしれません。
喫茶店に入りほっと一息つくと、心にのこる出来事や感情を振り返ったり、これからについて考えたりすることがあります。喫茶店という空間は日常から立ち止まり、これまでを客観的に考えさせる不思議な力のある場所なのでしょうか。1人でよく行くのはそんな場所を求めているからなのかなと思いました。
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2月は仕事の本を多く読んでいたので、小説の読書時間は少なめな月でした。近所に図書館がある生活は本当にありがたく、最近は別の図書館の蔵書でも借りられるようなサービスも。お高い専門書はまず図書館で借り、気に入ったら購入することも多くなりました。(蔵書量の多い図書館で助かっています。)
”税金で買った本”というマンガは図書館司書さん達のなかなか知り得ない仕事内容を知ることができます。気になる方はぜひ一読を。(実は合間に漫画も読んでいるのです。)
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