昨年末はエッセイなどでその著者の考えに触れた読書生活。反動からか、1月は少し軽めに読める本を手に取っていました。
・それでも旅に出るカフェ 近藤 史恵

シリーズ2作目。”ときどき”から、”それでも”。時間は新型コロナ禍。移動制限があり、旅に出られず、お店は休業。そんな中でも美味しい物を提供する店主の奮闘を当時のことを思い出しながら、飲食店の大変さを改めて感じました。何とかして旅とカフェ営業をしようと同時にできるキッチンカーの登場。苦境に立たされながらも、自分と向き合うために旅を大切にする。1人で考えること・周りと少し距離を置くことで冷静に顧みる時間も大切にする。彼女の”旅”に対する思いは、よくわかります。
今作も世界中のちょっとマイナーなお菓子や飲み物が紹介されています。その中でも気になったのが高知・田舎寿司。野菜を使ったお寿司だそうで、検索した写真では見た目がとても綺麗。世界の食べ物も面白そうですが、日本の郷土料理もまた魅力的。次の旅はどこに行こうか考え始めています。
・ジジイの片づけ 沢野 ひとし

片付けは好きですが、気が向いた時に・ダラダラとやることが多くちょっと手抜きをすることもしばしば。この本で一番やれそうと思えたのが”習慣づけること”。特に仕事場での片付けは参考になりました。開店前の15分、閉店前の15分。短いようで、結構キレイにできます。隙間時間の使い方を学んだ1冊。このジジイ・シリーズは他にもあるので興味のある方はそちらもおすすめです。解説は大槻ケンヂさんというのもなんとも面白い。
・食べてはダメとは言いません 仙川 環

医療関係の小説を多く執筆されている著者の最新作の主人公は、”栄養士”です。高血圧、栄養不足、痛風、肥満など色々な不調を食事面からサポートし患者さんとの関係に悪戦苦闘する主人公が描かれています。最近は養生や薬膳という言葉を耳にする機会が多くなり、食事は体を作っている土台ということが認知されてきました。食事を見直すことで薬の効果上がったり減量が可能になる場合もあります。(薬を服用中の場合は必ず相談しながら栄養指導を受けましょう。)そのくらい、現代の食生活の変化が体に影響を与えています。生活が便利になった反面、情報や刺激が多くなり休まる時間が不足しがち。漢方薬以外に養生ということも併せて伝えていかなくてはいけないな、と感じます。
・連翹 二宮 陸雄

臨床医であり、作家でもある著者の作品で最初に出会ったのは”医師と侍”という本。今作品は、西洋医学と漢方薬が混じり始めた江戸末期を舞台に新しい医学を学ぶ若い世代の葛藤と奮闘が描かれています。5つの物語のうち、”連翹”は特に必読。新しい医学の試み、医学生としての志と情熱を特に感じられる作品です。著者の作品は素朴さの中にも人物たちは情熱に溢れ、著者の医療に対する思いを感じとれます。医療に興味があり、時代小説の好きな方におすすめです。あとがきには執筆に至った経緯、参考にした場所や資料について短くまとめてあります。当時の方々の奮闘があり、医療が発展し、現代に繋がれてきたのだと改めて感じます。
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相変わらず本が傍らにある生活です。今年1年の読書習慣はどうなるでしょうか。本屋だけでなく、図書館やSNSを活用して色々な本に出会った2025年。今年も色々なツールからの出会いがあるのだろうと思うとワクワクします。
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