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数日前から、冬らしい気温になってきました。皆さん、寒さ対策はどのようにしていますか?

あらゆるものが値上がりし、節約節約の日々ですが、寒さや暑さを我慢することは体の調子に影響されるのでお気を付けください。

寒さ繋がりで、長年冷え対策で取り組んでいることをご紹介しようと思います。この冷え対策は1年中続けています。

①半身浴  ②常温以上の飲み物  ③冷え取り靴下の着用  ④湯たんぽ(冬のみ)

体調不良というわけではないですが、20代の頃から肌のトラブルに悩まされてきました。

私のトラブルの経緯を少し。

幼少期はアトピー体質だったようで、お腹周りに発疹が出ることがあったそうです。

10代はホルモンバランスによるニキビが多少ありました。便秘がちで、食事は偏ったものが多かったように思います。生理はかなりの不順。(その頃は来なくてラッキー!と思っていたことも)その他は特に体調にもトラブルなく、ちょっとぽっちゃりした体形でした。

20代から節目節目で肌トラブルが発生。

① 20歳ごろ

両足膝下の猛烈な痒みを伴った発疹。急激に増えていき、芯のある湿疹が膝下にだけびっしりと現れ、猛烈なかゆさでした。掻いても他の部分に飛ぶことはなく、痒みは夜だけ悪化する不思議な発疹でした。皮膚科ではステロイドなどの塗り薬を処方され、使っても変化なし。何軒目かの皮膚科でようやく診断名がつきました。

『疣贅(ゆうぜい)』 →いぼ

いぼってかゆみが出るの?と不思議でしたが、液体窒素の処置を1年ほど続けてかゆみがなくなり、今では綺麗な状態を保っています。ここからが始まりです。

② 20代半ば

生理不順が気になり始め、便秘が一番ひどかった時期です。その頃に出会ったのが、冷えとりという本。

(↑新藤晴義さんと娘さんの本です。)

この本に出会って、思い当たることが多く出来ることから取り組むことにし、半身浴や食べ物について。靴下の重ね履き。絹繊維の実用性など。

履き始めて靴下の踵や足の指先、足裏の指の付け根など、色々なところが面白いように自然と破れていきました。これが「毒だし」というものかと納得しました。

③ 20代後半

継続して数年後に突然、顔面が赤く腫れ、熱を持ち、ジクジクと透明な液体が出て、瞼も腫れ目も半分くらいしか開かず。身体は元気で、頭部や首に症状はなく、顔だけ。

この時も不思議な経験でしたが、今思うと毒が出せる体に変わり、当時の仕事上、様々な錠剤を粉砕していて吸い込んでいたものが出てきたのかもしれません。大先生に相談しながら、半身浴と靴下の重ね履きを続けました。夏頃に軽くなり、秋から悪化するのを数年繰り返してからピタリと収まりました。

④ 30代(2020年夏)

新型コロナウイルス感染症のためマスク着用によるトラブル。

マスクを着用して半年たったころ、鼻の下から顎にかけて赤い湿疹がびっしりと。取りあえず皮膚科に行きましたが、ステロイドと免疫抑制剤の塗り薬を処方されました。これを使うと少し良くなるのですが、体がだるくなり、やめるとより酷くなってしまうので2か月ほど使用しやめてしまいました。

梅雨の湿気に夏の暑さ。そして保湿で使っていた油分の多い軟膏は相性が悪いようでさらに悪化の一途をたどりましたが、マスクを外せるような状況になったころ、十薬(ドクダミ)とある薬剤を精製水に浸けて自家製の化粧水を作り、パッティングしていくとみるみるうちに改善しました。今も少し残っていますが、日に日に薄くなっていっています。(十薬などを使用して改善したことから細菌かニキビダニが悪さしていたのだろうと思っています。)

②~④の時期は初めに記載した冷え対策はもちろん継続していました。ポイントは「温める」こと。

冷え性の自覚はありませんでしたが、20代はほとんど運動することなく、お風呂はシャワーのみ、年中薄着で靴下は履かない生活でした。食事も偏っていて、食毒も加わっていたのだと思います。どちらも血行不良につながり、血液の本来の役割を妨げていました。

血液は酸素や栄養を行き渡らせる他に、熱や老廃物を運ぶ役割もあります。身体の隅々まで行き渡らせることで、体が冷えることなく新陳代謝も上がり、不要なものを運ぶことが出来ます。半身浴や運動などで体の内側を温めることは、血液の循環を良くするための簡単な方法です。

それと同時に冷たいものも控えるようにしました。(夏場はつい手が伸びますが、内臓を冷やしすぎないよう食後に取るようにしています。好きなビールも常温です。)

そして20代では大きな変化はなかった便秘や生理不順は、不思議なことに30代になってから一気に改善してきました。その他にも身体も精神的にもいい方へ変化しているのを実感しています。

20代で自分の身体をよく観察し、どこが弱点なのか把握し自分に合う改善策を模索してきました。色々な本を読み、それを実践し、合わなかったものも数多くありますが、今は納得して続けられるものだけをやっています。そうして30代で体質改善がうまくいったのだと思います。

それでも10年以上の年月がかかりました。自分の身体を知るのはどのタイミングでも遅いことはないですが、年を重ねるごとに改善には時間が必要になると思っています。

漢方薬治療でも、皮膚トラブルは、時間が長く経過した症状はかなり根気のいる治療になることが多く、精神的な支えも重要になってきます。私自身、冷え対策の生活を始めて数年で③の頃の症状が出たときは、くじけそうになりました。続けられたのは、繰り返しアドバイスをくれた大先生と、ひどい症状になってもいつも通り接してくれた家族と友人のおかげと思っています。

漢方治療に「汗・吐・下」という方法があります。汗は発汗、吐は吐瀉(嘔吐)、下は瀉下(排便)。

身体の表面に近い場合は発汗で、少し中に入り込んだ場合は吐き、かなり深くまで入り込んだ場合は排便として体に不要なものや悪いものを出す方法です。便秘というのは深く入り込んだ余分なものが出せないまま、毒素が体中を巡ってしまうので早いうちに対策を取る必要があります。(皮膚トラブルの方で結構な割合で便秘がちの人が多いです。)おならが臭うのも溜まってしまっているサインの一つです。

冷え対策には以上のことを継続していますが、体質改善にはその他のことも取り入れています。試行錯誤したことなど、また次回に。

冷え取りについて興味のある方、私自身皮膚トラブルの経験があるので対処についてアドバイスできることはあると思います。

お気軽にご相談ください。

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