先日予防接種を受けるために久しぶりの病院に行ってみると、予定外のことを色々提案されました。
ひょんなことから、「今まで検査したことないなら1度やってみましょうか。」と、お医者さんの勧めで人生初めてMRI検査をすることに。
「予防接種とついでに血液検査をしておこうかな。」くらいで行ったので、急な展開に心構えも何もない状態。あれよあれよを予約が取れ、ドキドキした日々でした。
このMRI検査。初めてなので、気になっていたことを調べました。ざっくりと記録しておこうと思います。
1:MRIについて
MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、放射線を使用しないため被ばくしないという説明を受けました。磁界と電磁波を使うので、厳密には違いますがイメージとしては電子レンジのような感じ。実際、検査中は体がじんわりと温められているような感じがありました。被ばく量を抑えることも重要ですが、電磁波トラブルもよく耳にするので”CT検査よりも〜”とは比べられないのでは?と疑問に思いました。
2:造影剤について
画像の鮮明度は造影剤の有無で異なり、今回は造影剤ありで検査することに。(1度やってしまえば当分しなくていいかな、1回で終わらせてしまいたいという気持ちで。)
上部・下部腹部周辺の画像診断には数時間前からの絶食対応(水・お茶はOK)。その他の部位は制限がないようです。煎じ薬はどうなのだろうか?お茶のようなものだからいいでしょう、と飲んでいました。(薬なので事前に相談する必要があると思います。検査の時は必ず確認して下さい。)
MRIの造影剤はガドリニウム製剤。
↓厚生労働省のホームページより「ガドリニウム造影剤の添付文書 参考資料1」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000183973.pdf
こんなに種類があるとは知りませんでした!
ガドリニウムそのものには毒性がありますが、造影剤として使うためキレート化し減毒化させています。使用後、1日で80~90%が尿中に排泄され、その後ほとんどが体外へ出るそうです。ほとんど、というところがひっかりました。蓄積性の報告はないようですが、調べていないならわからないということ。やはり必要最低限の機会で行う検査だと思います。
3:造影剤使用の注意点
造影剤を使用するにあたって、事前の説明があり、同意書のサインも必要でした。特殊な薬物なので、かなりしっかりとした対応。また、腎機能の具合を知るために血液検査が必要です。
造影剤にアレルギーがあったり、一部の疾患を持っている方は実施できないこともあるので必ず、既往歴や現病歴は些細なことでも伝えて下さい。(私はインフルエンザワクチンで湿疹が出たことも伝えました。)
造影剤の他には、検査部位によって胃腸の運動を抑える薬も使います。この場合はブスコパンが使われ、抗コリン作用があるので、口渇や尿閉が起こることも。緑内障の方は禁忌です。
日頃から薬やサプリメントを服用している方は、確認しておく必要があるので必ずお薬手帳や薬の説明書を持参するようにしてください。写真に撮っておくのもいいかもしれません。
検査着に着替え、準備が整ったら、MRI室に移動。横になり、筒状の機械の中へ。閉所恐怖症の人は怖いだろうなと思うほどに圧迫感がありました。
工事現場のような音だと言われたので、地面を削るような音を想像していましたが、ガンガン!ドンドン!という叩くような音で、人によって想像している工事現場が違うのだなと想像し、クラシックの流れるヘッドホンと体が温かくなってきたので響き渡る音の中でも、ウトウトしていました。
初めは単純MRIの撮影、その後造影剤を静注しての撮影。「順調に撮影できています。」と言われて、検査時間は15分から20分ほどで終了。病院のやり方や使用機械によって時間は多少変化します。
対策は十分にしていましたが、心配だった造影剤によるトラブルは今のところ出ておらず、ホッとしています。
初めての検査や大きな病院の通院で緊張していたのか、終わった後数日は寝ても寝ても寝足りないくらい疲れました。大きな病院通いは1日がかり、大変だと聞いていましたが、それを実際に体感した最近の出来事でした。
やろうと思っていた血液検査はすっかり忘れていました。また、病院に行くことになった時になりそうです。いつになるやら・・・
M