もう9月も半ばですが、先月の読書記録を。8月のお盆休み中は、白馬への日帰り旅行以外はほとんど読書時間にあてていました。積読の消化に、漫画三昧・・・とても幸せな時間を過ごせました。その一部をご紹介。
ご紹介したい漫画も多くありますが、そちらはまたいずれ。
・しぶとい本屋 辻山 良雄
本屋Titleのご店主、辻山さんの新作の本です。たまたまネットで本を検索していた時に発見しました。以前にも辻山さんの本は紹介していて、言葉の選び方や考え方に共感が出来ます。業種は違いますが、個人店を経営しているという共通点では背中を押してくれるような気になる本でした。年内にもう1回読み直したい。
・本屋図鑑 得地 直美/本屋図鑑編集部
47都道府県の本屋さんを1つずつ、半年という短い期間で取材した本。10年前に出版された本なので、今は無き本屋さんの情報も載っています。懐かしさを感じるとともに、この10年で無くなった本屋さんが多いこと・・・。コラムや付録も多く、その内容から本屋さんを違った視点で知ることのできる、面白い内容が盛りだくさんです。写真ではなく、イラストでそれぞれの本屋さんの店内を記録しているのも面白いです。
・本屋っておもしろい! 安藤 哲也
往来堂書店という千駄木にある本屋さん。著者が考え、本屋として出来るまで、そして開店後の話が書かれた本です。この本は2001年出版の本で、その当時から本屋さんの有り方に疑問を持っていたことが書かれており(ご本人曰くあまのじゃくとのこと)、それから20年が経ち、その疑問が顕在化しています。固定概念を崩し、新しいことに躊躇なく進む行動力に驚きます。でも、商売ってそういうものなのかもしれません。この表紙に、何となく良い意味で昭和を感じるのは私だけでしょうか。
・これからの誕生日 穂高 明
穂高さんの久しぶりの文庫本。ある事故により深い傷を負った主人公。その周りにいる様々な人物の視点を描いた作品。罪悪感や恐怖、妬みや苛立ち。暗い気持ちを持ちながらも葛藤する様子が描かれる中、自分もまたそんな感情を共感できてしまう。立ち止まり、振り返り、考えれば分かりそうなことなのに事件に発展したり、ニュースになるこの頃。物語というフィクションを通して改めて考えさせる本。作品はまだ多くない著者ですが、私は『むすびや』をおすすめしたい!
・薬になる植物
生薬や漢方にまつわる本は古本市で見つけることが多いです。この本も古本市での巡り合わせ。生薬部分はほかの書籍でも見かける内容ですが、コラムや付録が面白かったので。今はエキス剤が主流なので、単味生薬の話はなかなかお目にかかれません。今では使うことのできない生薬、使わなくなった生薬の話などなど。実際に使ってきた大先生から教わることも多いですが、こういった形で知ることも新しい発見になります。
先月も近所で古本市がやっていたので、ちょっと顔を出してみました。8月は本屋さんにまつわる本をよく読んでていて、今回も何冊かお目当ての本を発見できました。古い本でしたが、今に通じる内容で驚きでした。
9月からは再び山崎豊子さんの大作を読み始めています。こちらは溜まっていた積読の最後の本です。上中下巻になっているので、気合を入れないと読めなかったので最後まで残ってしまいました。ようやくです。前回は「大地の子」を読んでいましたが、読破までには時間がかかりました。さて今回は・・・・?
これで、ようやく積読の消化が済みます。そしてまた、読みたい本探しが始まります。
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