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今年の10月は下旬でも夏日があり、寒暖差アレルギーなど気温差に振り回されて体調を崩す方が例年に比べて多いように思いました。

11月に入り、ようやく涼しさに慣れ始めた頃今度は感染症の話題が増えています。

ーーー駆風解毒湯(くふうげどくとう)

効能・効果:体力に関わらず使用でき、のどが腫れて痛むものの次の諸症:扁桃炎、扁桃周囲炎

構成生薬:ボウフウ、ゴボウシ、レンギョウ、ケイガイ、キョウカツ、カンゾウ、キキョウ、セッコウ

※ 飲み方のポイント ※____________________________

 のどにしっかり効かせるために、うがいをしてから飲み下す方法があります。のど風邪を引いた時に漢方薬を使う場合はやってみてください。(エキス剤の場合は白湯に溶かしてから服用してください。)

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構成は、発表(解表)薬と清熱薬がメインの処方。

発表薬は風邪の初期に使われることが多く、清熱薬は熱や炎症のある時に使います。悪寒がするような風邪よりも、熱感や腫れ、痛みを伴う場合に使います。大体、喉から来る症状に使うことが多いです。

市販の漢方薬では、銀翹散に似たような効能効果があります。当店では金羚感冒散を取り扱っています。(注:金羚感冒散は店頭のみの販売、ご希望の方はご連絡ください。)

「葛根湯と金羚感冒散の使い分けについて知りたい。」とご相談を受けることが多々あります。寒なのか熱なのかが重要なポイントになりますが、そこについては次回に説明します。

今回の処方は独特な香りのある、好みが分かれるかもしれないもの。独特な香りの元は”キョウカツ”という生薬。

セリ科植物の特徴でもある独特な香り。マイナーな生薬ですが、発表剤の1つで解熱・鎮痛作用があります。五十肩や頭痛、神経痛・腰痛によく処方される漢方にも入っていて他の鎮痛薬と合わせると相乗効果が期待できる生薬。

(↑その他の発表剤、牛蒡子を忘れました。)

今回の構成生薬の中で、商品化されているものがあります。

ーーーキキョウ+セッコウ。キキョウは去痰排膿、セッコウは炎症を除いてくれます。

のどの炎症が強い場合には駆風解毒湯と合わせて服用することを良いでしょう。ドラックストアではあまり見かけないので、置き薬としてオススメ商品の1つ。

(↑のどの腫れや炎症に。使いやすい錠剤タイプです。1日6錠、48錠入り)

風邪を引いた時、煎じ薬かエキス剤か。どちらを選ぶか・・・悩ましいところ。

1日量の薬用量は、どうしても煎じ薬>散剤になります。

効き目が早く強いので、症状が出始めたら煎じ薬を、初期の段階や外出先などでは散剤にしたり、使い分けると便利です。

ーーーマイコプラズマ肺炎に、インフルエンザ。まだまだ話題になる新型コロナ。そして乾燥によるのどのトラブル。

罹っても早く・軽く済ますために、予防・治療のどちらにも使える漢方薬を使ってみてはいかがでしょう?

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