陽気と寒の戻りを感じながら、少しずつ季節は春になってきています。3月に入ってからも花粉症の症状はまだ落ち着いていますが、これからが本番です。
この時期の悩みは鼻水以外にも、花粉症による肌トラブルで湿疹が出来やすいこと。気持ちが落ち込んだり、イライラしたり。そんな時に使ってみていただきたい処方をご紹介します。
ーーーー『黄連解毒湯』

効能効果:体力中等度以上、のぼせ気味で顔色が赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、失神・皮膚炎、皮膚の痒み、口内炎
構成生薬:オウレン・オウゴン・オウバク・サンシシ
4味の生薬からなる処方です。どの生薬も”清熱薬”と言われる熱を冷ます効果が共通しています。オウゴンは上、オウレンは中間、オウバクは下、サンシシは全体の熱を冷ますとしています。効能効果には上半身の熱の症状は多いですが、皮膚の痒みや炎症に使われることもあるので全身の炎症に使える処方になっています。
この中の「サンシシ」は栗きんとんの色の正体、クチナシのこと。着色料として使われている食べ物が、実は生薬としても利用されているのです。全身の炎症に対しても効果がありますが、特に”肝熱”に対してより効果が期待できます。胆汁分泌を促し、黄疸に対する主薬にもなります。

↑粉末にするとこのような色味。はっきりとした色の生薬たち。
また、二日酔い対策に使われることも多い処方。お酒を飲むと食事もすすみ胃熱が起きやすい状態になります。その熱を冷まし、胆汁分泌作用のあるこの処方は、翌日に胃のムカムカした感じが残りやすい方におすすめ。お酒を飲む前に服用してみてはどうでしょう?
胸焼けの他に吐き気もあるなら『半夏瀉心湯』、むくみやすいなら『五苓散』など、二日酔いの症状に合わせて処方を組み合わせることもできます。これからの時季に送別会や歓迎会でお酒を飲む機会が増える方へ!そんな使い方もできるちょっと便利な処方。
散剤タイプの『黄連解毒散』の処方があるので、当店では煎薬・散剤のどちらもご用意が出来ます。無添加・生薬そのままでお作りするので安心。しっかり効かせるなら、煎薬。手軽に服用するなら、散剤。どちらも1日分からお買い求めいただけます。

(↑Mixした状態。黄色みが強い。服やテーブルに付くと落ちにくいので、服用の際はご注意を!)
服用の注意点として、サンシシの長期服用による”腸間膜静脈硬化症”という副作用が報告されています。薬剤中止により比較的予後が良好としていますが、5年以上の服用・消化器症状があった場合は中止し検査を受けるようにしてください。服用年数はあくまで目安なので、長期服用をしている場合は事前に医師や薬剤師に相談してください。
3月から日に日にわかる花粉の飛散量。鼻水が出てくる以外の症状はまだないのですが・・・しばらくは食べ物や冷えに注意して、3月を乗り越えたい。花粉症の方々、頑張りましょう。
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