今年は夏頃からインフルエンザが流行り、お客さんからもインフルエンザの流行で学級閉鎖したという話を聞くようになりました。
今期は複数回、感染する人が多いようで症状も様々。インフルエンザウイルス以外にもアデノウイルスも流行していたり、医療機関が対応に追われている様子をニュースで何度か見かけています。追い討ちをかけるように薬不足の問題が現場にはのしかかっているようです。
インフルエンザっていつからこんなに大騒ぎしていたか?
学生の頃、休みが続いたら「あの子はインフルエンザなのか。」くらいにしか思わず、今ほどワクチン接種やインフルエンザ薬を耳にする機会が少なかったような気がしています。
インフルエンザ薬はご存知の通り、検査で陽性反応が出ないと処方されないこと、服用時間が限られていることなど制約があります。(中には予防投与も可能な薬もあります。)
ワクチンは打っても発症する人はします。症状を軽くするとも言われていますが、それも疑問です。同じ人で実際かかった場合との比較は出来ないので。ワクチンによる恩恵も受けて生活していますが、何でもかんでも打てばいいという今の風潮にはやや疑問を感じています。(↓小児のワクチンスケジュールって大変なことになっているのですね。)
NPO法人VPD https://www.know-vpd.jp/children/
日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20230710_vaccine_schedule.pdf
脱線してしまいました。
風邪という急性疾患に対しては感染しても発症しない、もしくは軽く済むような体づくりをしておくことのほうが重要だと思います。感染≠発症・発病ということです。
ーーーそれに必要なのが、免疫力です。
症状が出たら、取りあえず横になる、食べない。そうやって治してきましたし、本来はそうするものだと思っています。身体が辛い中病院に行き、診断名がついて薬が処方されても症状がなくなるわけではない経験をたくさんしてきましたし、こういった仕事をするようになってからは特に痛感します。
風邪の場合、薬はあくまで補助としての道具です。治すのは自分自身、薬ではありません。逆に薬を使うことで本来の免疫機能の妨げをしてしまうこともあります。発熱も悪寒も細菌や喉の痛みはウイルスと戦うための反応で、咳も鼻水も外に出そうとする反応で、どの症状も治そうとする体の反応です。必要があってその症状が出ているだけなのです。(症状の具合によっては薬が必要になることももちろんありますが。)
まず、薬の使用について考えてみてほしいのです。
昨今の薬不足の問題もあります。製薬企業の不祥事や度重なる薬価引き下げなど、様々な原因が重なってきたことによるものだと言われています。
それに加えて、症状もないのに処方される薬の多いこと。抗生物質がその1つで、耐性菌の問題も出てきたため最近は簡単には処方されない方針になりました。これも間接的に薬不足をもたらしてきたのではないかと思っています。
処方された薬は症状に合わせて服用してもいいものもあります。処方箋に書かれたことだけが全てではなく、薬剤師に薬の選択方法を相談することも薬に頼りすぎず、うまく風邪を治す手段にもなります。
免疫。この守る機能によって、過去の疫病から生き残り今の私たちは生活しています。きちんとした免疫機能を働かせることが出来ていれば、大抵の感染症にうまく対応できるのではないでしょうか。
どんな時に体調を崩すのか、どこに症状が出やすいのか、ご自分の身体の反応を知ってほしいです。日頃の身体の使い方や養生することの重要性・必要性を考えていただきたいと思っています。ぜひ、ご相談ください。
『 人間は誰でも体の中に百人の名医を持っている ヒポクラテス 』
仕事も、遊びも、何をするにも、まずは健康第一です。
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