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GWも終わり数日経て、鈍くなっていた仕事のリズムがようやく戻ってきました。今年の連休は色々な所へ。

その1つが、以前から行ってみたかった『小石川植物園』。最寄りは丸の内線茗荷谷駅です。神田店にいた時には知りませんでしたが、東京駅からこんな近くに植物園があったとは驚きです。

最寄駅から歩くこと15分ほどで入り口に到着。

(↑入り口にある立派な看板)

小石川植物園は正式名「東京大学大学院理学系研究科付属植物園」で、東京大学の付属施設です。2つある看板は上は東京大学、下は国指定名勝及び史跡に登録されたときのもにです。江戸時代にあった「麻布御薬園」と「大塚御薬園」が併合されて「小石川御薬園」となり、その後、現在の形になりました。園内にはその面影が残る薬草園があります。(今回はそれが目当てです。)

入り口から進むと急な坂道がお出迎え。途中、本館の横を通り(現在非公開)、登りきると緑豊かな場所が広がっていました。

まずは、柴田記念館から。ここには展示のほかに、グッズや冊子の販売がされています。

(↑お土産にポストカードと冊子)

すぐ近くには、温室があります。貴重な植物や小さいながらも薬草も育てられており、いつもは乾燥状態でしか見ることがないので実際に観察できて勉強になりました。

(↑まだ若いオウレンの仲間たち。温室にはこのくらいの鉢がたくさん並んでいました。)

温室の近くには、青モミジが道沿いに気持ちよく枝を伸ばして、ちょうどいい日陰を作ってくれています。ベンチがあるので座って食事をしたり、芝生にシートを敷いて横になっていたりと、皆さん思い思いに過ごしていました。都心にいるはずですが、のんびりした雰囲気がとても心地よかったです。(東京駅がかなりの人の多さで、横切るだけでくたびれていました。)

そして、薬草園へ。この時期は春と夏の丁度中間なので、一部の生薬のみ元気に育っていました。ここでは約120種類の薬用植物が観察できるそうです。名前の好きな「王不留行(おうふるぎょう)」の看板がありましたが、あいにくお休み中。いつかどこかでお目にかかりたい。

(↑入り口から見た薬草園全体)

(↑生薬名:白芨 ビャッキュウ キレイな花です)

(↑生薬名:苦参 クジン 成長著しく、一際目立っていました)

次の予定があったので、園内すべてを回ることはできませんでした。東西750m×南北300mもある広い敷地です。園内案内を確認すると全体の1/3くらいしか散策できなかったと思います。

後日、お土産で買った物を大先生に見せたところ、学生の頃に訪れたことがあったようで懐かしんでいました。ただ、数十年前の記憶のため曖昧な部分も多く・・・秋の紅葉のきれいな時期に大先生と一緒にまた訪れたいなと思います。

入場料はかかりますが、オススメな場所です。

いずれはこちらにも行ってみたい、とTさんに交渉中です。日光植物園にも行ってみたい。

ー余談ー

薬剤師という職は明治時代に定義されたので、江戸時代にはまだなかった職業。薬草園にまつわる人について、梶よう子さん、澤田瞳子さんや平谷美樹さんの小説を読みました。漢方薬や生薬が気になっている方におすすめです。

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