先月、法要のため日帰りで行った京都。すき間時間でデパートに立ち寄りました。お土産やその土地の食べ物が1か所で見ることができるので、とても便利です。
以前から食べてみたいと思っていた和菓子屋さんがデパ地下に勢揃いしていて、お腹と相談しながら選んだものをご紹介。漢方薬にちなんだ小話も忘れていません。
・出町ふたば 豆大福 (和菓子特設コーナーにて)
京都に行ったら、是非食べて欲しい大福です。あんこの甘みに生地の塩味が利いていて、美味しい!の一言に尽きます。こちらは伊勢丹では数限定の販売を定期的にしている商品でした。
・仙太郎 老玉、栗入りおはぎ
(↑写真は老玉です。)
老玉と書いて”うばたま”。黒糖とあんこの甘さが絶妙な加減で、小豆も黒糖の風味もしっかり感じられる。栗入りのおはぎには青じそが入っていました。あんこの甘さにさっぱりとした青じその味がアクセントになって美味しかったです。
・老松 香果餅
写真を残しておくのを忘れました。
月餅を日本人に合うようにアレンジした京菓子。ドライフルーツと白あんを粒あんで包んだお菓子です。個包装で日持ちするのでお土産にもぴったりです。
・林万昌堂 あまぐり
栗好きには1度試してほしい林万昌堂。大粒サイズと普通サイズが選べます。
・満月 阿闍梨餅
こちらも写真を忘れました。東京で手に入りやすいお菓子、1個から購入可能。
餅粉や卵を使っていてモチモチとした食感 が他の和菓子にない特徴。大福やおまんじゅうとも違う面白い食感です。取り扱い品数は少ないですが、どれも手に取りやすい価格なのにも驚きました。
・ちりめん山椒
京都発祥のごはんのお供をお土産に。最近は食品の山椒が高価になっているため、生薬で使う山椒も高値になっています。
それにしても、和菓子の価格帯に驚きます。添加物もほとんどなく、消化も良い。(多分!) 購入した和菓子のほとんどは「あんこ」が主役です。
お土産で話しが終わってしまわないように↓
ーちょっとした生薬の小話ー
あんこの基本材料は砂糖と小豆。その小豆は生薬にもなるのはご存じでしょうか?
生薬名:赤小豆(セキショウズ)
むくみ取り、解毒、消炎、便秘などの効果、食物繊維やミネラルも多く含まれます。またビタミンB1が多く、江戸時代には脚気の薬とされていたようです。ただし、調理などの加工する過程で出るアクに有効成分が多く含まれるため「あんこ」になるころには薬効が減ってしまうのは残念なところ。
お菓子の他に、小豆粥やいとこ煮などの食事、カイロや邪気払いとしても使われている日本人の生活に馴染みのある小豆。薬膳として取り入れる場合は、茹であずきやあずき茶がおすすめです。
お赤飯に使われるお豆は、一部の地域では小豆ではなく”ささげ”という小豆によく似たお豆。小豆は加熱すると割れやすく、見た目が悪いことから縁起物として用いるお赤飯には使わないそうです。お店によってお豆の食感が違うのは小豆かささげか、違うのかもしれません。
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