2週にわたって夏の思い出話をお話ししています。今回は、前回ほぼ触れなかった”植物”について。

登山道の入口から植物がちらほらと目につきます。今回は1700mの山なので森林限界手前。頂上まで緑が生い茂っていたので、探すのを楽しみながら登っていました。

日本の山の森林限界は2000~3000mあたりに位置しますが、北に行くほど低い高さに森林限界が位置しています。(北海道だと1500m付近に森林限界が位置しています。)

・シラネセンキュウ

シラネセンキュウは、日光白根山に多く見られる高山植物。”センキュウ”と名がついていますが、生薬で使うものとは別物です。シラネセンキュウは山菜で、茹でたり揚げたりして食べることができるようです。民間薬では、歯痛など鎮痛目的で使われていたそう。もしかするとセンキュウの代用品として使われていたかもしれません。セリ科の植物は花の形が似ているのですぐに見分けがつきます。

・カライトソウ

カライトソウは、『唐糸草』と書き、唐(中国)からきた絹糸のような見た目から名付けられました。この花を見たとき、ブラシノキを思い出しましたが、カライトソウはバラ科ワレモコウ属になるので全く別の種です。ワレモコウの親戚。タンニンが多く、止血効果が期待できるそう。葉の緑や幹や根の茶色が多い景色の中、とりわけ目につきました。フサフサした見た目が可愛らしい。

・ホツヅジ

ホツヅジは、ツヅジの仲間で『穂躑躅』と書きます。全草に毒を持つ有毒植物、花粉にも毒性があるようです。この毒性から殺虫剤として使われています。花の形が特徴的です。見かけたら触らないように注意してください。

・リョウブ

リョウブは、飢饉のときの”救荒植物”として植えられた木で、食用部分は若芽です。生のまま食べることができますが、下痢を起こす場合があるので食べすぎには注意。『令法』という漢字は、当時法律によって植樹を命じたことが由来だそう。庭木として見かけることもあるので、近隣で目にしたことがあるかもしれません。枝を束ねて箒として使用していたようです。

・当帰の葉

『一向一揆の里』という道の駅で期間限定の”当帰の葉”ソフトクリームが販売されていました。ソフトクリームにしっかりまぶされた色鮮やかな緑の粉末と1枚の葉。嗅いでみると当帰の香り。食べてみると当帰の味。まるで当帰芍薬散のよう。

実は、この当帰は白山市・神子清水町で栽培されているものなのだそう。当帰というと奈良・大和当帰や北海道・北海当帰が浮かびますが、白山の麓でも栽培されていたとは驚きです。日本3大霊山の1つである白山。そのエネルギーが満ちているのか、登山と暑さで疲れていましたが、何だか元気になった気がしました。

↑生薬として使う”トウキ” 独特な香りがあり、これもセリ科植物の特徴です。

【余談】

年に何度か国内旅行に行っていて、どこかへ行くとその場所でポストカードを購入し一言添え実家へ送るのが習慣になっています。ポストカードの購入時には切手の取り扱いを確認しているのですが、立ち寄った道の駅では想像しない結果になりました。(道の駅や観光施設では切手の取り扱いをしている所があります。)

M「切手の取り扱いはありますか?」

店員さん「はい、ありますよ。日付は入れますか?」

M「(日付?記念切手ってそんなことしてくれるの?)じゃあ、入れてください。」

店員さん「はい、こちらです。200円です。」

渡されたのは、なんと「切符」でした。これが切手になるんだね、とTさんに見せると「多分これだね」と指さした先には”記念切符”と書かれた掲示物。”きって”と”きっぷ”。Tさんに言われるまで、使えるものだと本気で思っていた自分の思い込みに笑いました。危ない、危ない。予想もしない買い物になりましたが、これも思い出として本の栞代わりに使っています。

切手はというとその後近くの郵便局で購入し無事に投函できました。

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