昨年に続き、なぜか今年の9月も慌ただしい1か月でした。慌ただしい日々だったので、読書時間が減っていた・・・というよりも専門書を読んでいる時間が多かったなと振り返っています。

・お医者くんカフェ 仙川 環

医療をテーマにした本を数多く書かれている著者の新作です。今回は病院とは違った場所、カフェが舞台。現役医師からの健康相談が気軽にできるということで、”お医者くんカフェ”。あり得そうにない設定ですが、今は1つのお店に幾つかの職業が併設するハイブリット店が多くなってきているので、現実にどこかでやっているかもしれません。(例えば”薬局+本屋”、”薬局+八百屋”など)

作中では、神経性頻尿・サプリメント過剰・美容医療・睡眠アプリなどを題材にした6つの相談を受けます。心理的な面からつながる不調のきっかけは、大体は日常の些細なことがきっかけ。些細なことなので見逃してしまうこともあり、”話を聞き”掘り下げていく。これも治療に繋がるということを細分化されてきた現代医療は置き去りにしてきているように感じます。医療の場だけでなく、”人と話す・聞く”というのが減ってしまうと、自分で考えることが疎かになることも、こう言った不調や不安の種を作っているではないかと思いました。

・されどめぐる季節のなかで はらだ みずき

前作を読み終えて、続編が出ていることを知り早速読みました。今作はカフェ営業を始めた主人公と従業員・友人の共同生活を軸に話が続きます。カフェ営業・庭の手入れの他にひょんな事情から畑作業も加わります。この畑作業が、物語の準主役のような気がします。同居人との関係、カフェの経営や営業方針を決める重要な鍵は畑が関わっているような。畑を試行錯誤しながら整え、植物を成長させて実りを迎える頃、主人公のやりたい先が見えてくる。『されど季節はめぐるーめぐる季節の中で草木らと同じように日々を生きる』ささやかに、強かに、人生の根を張り始めた主人公の成長に、これから先の未来に何か起きても倒れることのないしなやかさを見ました。

・すべてが円くなるように 原田 マハ

フェルメール展が日本で開催された時にこの本を見かけて。著者の作品を読むうちに美術館や博物館に立ち寄ることが増えました。今作の物語の共通点は”真珠”。約束・思い出・邂逅・友情・恋・憧れ・情熱の7つの物語と真珠が絡み合い、それぞれ物語の真珠に込められた思いに引き寄せられます。特に好きな話は7つ目の”情熱”と真珠。養殖真珠を世界で初めて成功した伊勢志摩が舞台です。冠婚葬祭どの場面でも重宝する真珠の背景と歴史を知ることができ、学びある物語になっています。

著者の本は読むだけでなく学びあるテーマが多いので、好んでよく読んでいます。次作も楽しみです。

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9月の東京は毎日雨が降っていたそうです。8月9月の千葉の雨は異常なほどで、今年の秋雨前線は例年以上の存在でした。10月に入ってからは台風の進路にやきもきしますが、秋晴れの多い月になってくれることを願いたいです。読書の秋、週末の3連休は青空が続くようなので、本を持って散歩しようと考えています。

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10月5日に移転して3年が経ちました。あっという間という気もしますが、色々な変化が加わり振り返ると思い出すことも多い。商い三年という言葉はもう古いかもしれませんが、新地で三年継続できたことは少し自信に繋がりました。当薬局をご利用いただいている皆様に感謝申し上げます。3年の間で世の中はまた大きく変わりました。大先生が続けてきたことを残しつつ、時代に合った薬局にし、長く続けられるよう努力していきます。4年目もどうぞよろしくお願いいたします。

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