最近の天気は初夏の暑さを感じたり、数日で10度以上差が出てたり。春は冬の固まった体がほぐれてくる季節。そこにこの気温差は身体にとってストレスになりやすく、例年以上に負荷がかかっているように感じます。
毎月更新している”今月の漢方”。昨年の5月には『香蘇散』について書いていました。最近はこの香蘇散を処方することが多くなっています。適応症が似ていて、講習会で使い分けの話があったので今月ご紹介する処方にしました。
ーーー半夏厚朴湯

構成生薬:ハンゲ・ブクリョウ・コウボク・ソヨウ・ショウキョウ
効能効果:体力中等度を目安として、気分がふさいで咽喉・食堂部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどの痞え感
水の巡りを改善するハンゲ・ブクリョウ、気の流れを改善するコウボク・ソヨウ、健胃作用のあるショウキョウで構成されています。処方量からみると気の流れの改善の他に、ハンゲ・ブクリョウの用量多く利水作用も強いのが特徴。
一方『香蘇散』は、コウブシ・ソヨウ・チンピ・カンゾウ・ショウキョウで構成されています。
こちらは全体的に気を巡らす働きのある生薬が多く、特にコウブシとチンピが多めです。この処方は胃腸が弱い方やカッコンやマオウが刺激になる方の風邪にも使えます。
共通の生薬はソヨウとショウキョウ。
漢方薬ではソヨウは”紫蘇”(しそ)。”赤しそ”のことを指します。スーパーで見かける”青しそ”(大葉)は生薬ではなく民間薬として使われていました。紫蘇は中国が原産で、日本には縄文時代に伝わったそうです。そこから変化したのが”青じそ”。なので、中国では薬として”赤しそ”を使います。それに倣い、日本でも”赤しそ”を使います。
薬味で使われるソヨウは芳香性健胃作用もあり、漢方薬では解表薬(発表薬)で軽い発散作用があります。作用が穏やかなので、組み合わせる生薬によって色々な効果を引き出してくれる面白い生薬です。
どちらの処方も気の巡りが悪く滞りがあるため、不快な症状が現れている時に使えます。その他の構成生薬や薬対(生薬の組み合わせ)から、半夏厚朴湯は水毒体質、香蘇散は気滞の状態がさらに強いと考えられます。
4月は新生活が始まる方も多い時期です。慣れない場所や新しい環境でワクワクする反面、身体は緊張状態になりやすくなります。緊張状態が続くと体の中の流れが悪くなり、色々な不快な症状が出てきます。
何となくスッキリしない、気持ちが落ち着かないなどの症状があった時は『半夏厚朴湯』や『香蘇散』を試してみると改善するかもしれません。
どちらを使うか悩んだときのご相談も受け付けています。お気軽にご相談ください。
______________________________
💊漢方薬や健康に関するご相談はこちら🥼
↓
【漢方調剤薬局 大数堂薬局】
千葉県千葉市中央区登戸1-22-8 ローテローゼ登戸102 I 043-216-2993
当店のホームページはこちら


